コミュニケーションを円滑にするNLPとは

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こんにちは。デザインファミリーの桃谷です。

皆さんは消費者のニーズや行動を把握し、マーケティング戦略に活かせる方法があるとしたら、直ぐに活用してみたいと思いませんか?

私は、マーケティングに携わるようになってから、アクセス解析や市場調査、ペルソナ作成やカスタマージャーニーなど、色々と学んできましたが、人間の行動、感情、意思決定プロセスを深く理解し、それに基づいたアプローチをするには何が必要なのだろうと考え、心理学を学ぶ事を決めました。

私が学んだ心理学は別名「脳と心の取り扱い説明書」と呼ばれる、NLPという最新の心理学です。

今日はそのNLPについてお話をしようと思います。

NLPとは

Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称で、最新の心理学とも言われています。
Neuro(神経)
Linguistic(言語)
Programing(プログラミング)

人々がどのように情報を処理し、経験を通じてその情報をどのように意味づけるか、そしてそれが行動にどのように影響を及ぼすかを探求した心理学です。

コーチング、セラピー、教育、健康、ビジネスなど多様な分野で応用されております。

五感のはたらき

人は外部のモノゴトやを認識するときや、内部思考するときも5つの感覚を使っています。

視覚(Visual) 聴覚(Auditory) 触覚(Kinesthetic)嗅覚( olfactory )味覚(Gustatory)の感覚の頭文字をとってVAKOGと呼ばれています。

また、触覚・嗅覚・味覚は総合して「身体感覚・体感覚」とも言われ、そのことをVAKとも言います。

人は外部のモノゴトやを認識するとき、この五感を通し出来事や体験を認識して言葉による意味付をします。

例)幼少期に高い椅子から落ちて痛い経験をした

高い椅子(視覚)痛い(触覚)=高いところは怖い
といったように、五感を通してプログラミングされ「○○はこうだ」と思う(思い込む)のです。

さらに、この五感には人によって「よく使っている感覚」「あまり使っていない感覚」があり、よく使っている感覚を「五感の優位性」とも言ったりします。

コミュニケーションエラーは「五感の優位性の違い」から起こることが多いです。

例えば、視覚優位の人と聴覚優位の人と触覚優位の人と喫茶店に行ったとしましょう。
分かりやすい会話として

・視覚優位さん「壁に飾っている絵が可愛いと思わない?」
→ 聴覚優位さんと触覚優位さん「え?どこ?全然目に入ってなかった」

・聴覚優位さん「店内のBGMが耳に入って落ち着かないよね?」
→ 視覚優位さんと触覚優位さん「え?そう?気にならなけど」

・触覚優位さん「ここのソファー座り心地がとてもいいよね!」
→ 視覚優位さんと聴覚優位さん「え?そう言われれば、そうかなぁ」

共感がありませんよね?このようにして、その人の優位な感覚で話をするので同じ優位性のある人と話をすれば共感が生まれ話が盛り上がるのですが、違う優位性の人と話をすると共感が生まれにくいのです。

※これは分かりやすく五感での会話で表現しているので、「共感が生まれる」という部分では、五感以外でも共感が生まれるシーンはあります!

信頼関係の作り方

先にも述べたように、その人の優位な五感に合わせて会話をすることで、相手が共感してくれて納得しやすくなったりします。
そして、共感が生まれると「信頼関係」が築きやすくなります。

NLPでは信頼関係の事を「ラポール」と言います。
ラポールを築く事ができれば、コミュニケーションが円滑になりますよね?

ラポールの基本的な考えとして「似ている人たちはお互いに好意を持ち、似ていない人達はお互いに好意を持たない」という考え方があります。

この「似ている」とは何か。

それは、例えば「同じ出身地」「同じ部活」「趣味が同じ」などです。
実は同い年です!と言われて急に親近感が湧いたといったような経験はありませんか?それは「似ているから共感する」という事なのです。

NLPではコミュニケーションをとる際に、「自分から似せていく」という行動をとることで共感を得るという手法を学びます。

それは、相手が頷くと自分も頷く、相手が喜んでいると同じように喜ぶ、というように相手のジェスチャー、声のトーン、感情に合わせるだけで、共感が生まれ信頼関係が作りやすくなります。

クレームの電話があった時に相手が怒り心頭で大きな声を出してきたときに、相手より大きな声で感情も大きく「すみませんでした!!!!」というと、相手の怒りが収まりやすいと言われます。

これもラポールです。相手に合わせにいく(似せる)事で、「自分の事をよく分かってくれる人だ」を思うものなのです。

まとめ

・相手がよく使っている五感に合わせて言葉を選ぶ事でコミュニケーションエラーを防ぐ事ができる
・コミュニケーションを円滑に行うには、相手に合わせにいく(似せる)事で信頼関係が築きやすい
ほんの少しだけ相手に歩み寄ることが大切という事ですね(*’ω’*)

Writer.

この記事を書いた人

桃谷 雅美

桃谷 雅美

リアル店舗での接客業を10年経験した後、ウェブマーケティング業界へ転身。リアル店舗での販売経験を活かしながら、ウェブサイトの改善やディレクションを行っています。
また、心理学のNLP(ニューロロジカル言語)の講師の資格を習得し、サイト運用を心理学というアプローチから改善できるよう日々研究を行っています。

■所有資格
ウェブ解析士協会 ウェブ解析士マスター・上級SNSマネージャー
心理学/米国NLP協会認定コーチ
心理学/全米NLP協会認定トレーナー

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